2026-02-23
この記事は、注文住宅を「意思決定の住まい」として定義した記事を前提に、その中でも「自由設計」という考え方が、暮らしの設計判断においてどのような意味を持つのかを整理する記事です。 注文住宅全体の結論や方法論を示すものではありません。
注文住宅の自由設計とは、何でも自由に決められることではなく、暮らしの優先順位を定め、その判断を設計に反映できる状態を指す。
注文住宅を調べると、多くの場合「自由設計」という言葉に出会います。 しかしその言葉は、人によってまったく異なる意味で受け取られがちです。
ある人にとっては「好きな間取りができること」、 ある人にとっては「制限がないこと」、 また別の人にとっては「要望を全部叶えられること」を想像させます。
この認識のズレが、自由設計を分かりにくいものにしています。
自由設計という言葉から、「何でもできる住宅」を想像することは自然です。 しかし実際の注文住宅では、自由設計は無制限ではありません。 必ず前提条件が存在します。
自由設計とは、これらの制約が消えることではなく、制約の中で判断できる余地がどこまで残されているかという状態を指します。
自由設計が難しく感じられる理由は、選択肢が多いからではありません。 本質的には、判断基準が先に決まっていない状態で選択を求められるからです。
これらが整理されないまま「自由に決めていい」と言われると、自由設計は安心ではなく負担として立ち上がります。
自由設計が本来意味しているのは、暮らしの希望をそのまま形にすることではありません。
こうした言葉になりにくい暮らしの感覚を、設計という形に翻訳できる余地がある状態を、自由設計と呼びます。 この翻訳作業があるからこそ、自由設計は人によって内容が異なります。
自由設計というと、間取りの自由度に意識が向きがちです。 しかし実際には、自由設計が関わるのは間取りだけではありません。
自由設計とは、暮らしをどう成立させるかの設計判断全体を指します。 その一部として間取りが存在しているにすぎません。
注文住宅において自由設計が価値を持つのは、暮らし方が一様でない時代だからです。 標準的な家族像や生活モデルが存在しない以上、「自由に決められる」という状態は、暮らしに合わせて判断できる余地が残されていることを意味します。
自由設計は選択肢ではなく、判断を引き受ける設計姿勢として理解する必要があります。
自由設計という考え方は、注文住宅全体の構造の中で位置づけて初めて理解できます。
注文住宅の自由設計とは、多くの選択肢が与えられることではありません。
暮らしの中で何を大切にするかを定め、その判断を設計に反映できる状態——それが自由設計の本質です。
なお、自由設計と同様に、費用も暮らし起点で整理すべき判断軸の一つです。
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